Business Integrity

企業としての誠実さ

CSLは約束します:

CSLは、ビジネスのあらゆる側面において、倫理的に正しく、 そして透明性を持って行動することを約束します。CSLは、事 業を行うすべての国において、あらゆる関連法規、ガイドラ イン、製薬業界の基準および行動規程を遵守するという確固 たる信念を持ってそれを実現します。

CSLは、

  • 事業を行うすべての国の法規、ガイドライン、基準 および規程を、全社員が遵守することを求めます。


  • すべての法規、ガイドライン、基準および規程の遵 守を確実なものとするための管理体制を敷きます。


  • 日々の職務をどのように遂行するかという点に重き を置き、各人に課された責任について全社員に理解 させます。


  • 責任ある事業活動を高めるために、事業の成果を評 価および管理し、継続的改善の原則を推進します。


リスクマネジメント

リスクマネジメントは、CSLのコーポレート ガバナンスに欠かせない要素です。リスク マネジメントに関して、全社的に一貫性の ある体系的アプローチをとり、当社の業績 向上に役立たせます。私たちは、リスクマ ネジメントを企業文化と一体化させ、あら ゆるレベルで実務に取り入れる連帯責任を 負っています。

CSLは、グローバルリスク管理プロセスの ベースとして、オーストラリア/ニュージー ランド規格ISO31000:2009(リスクマネジ メントの原則および基準)を採用していま す。CSLによるリスク管理の実践について は、CSLグループリスクフレームワークにそ の詳細が記載されています。

このフレームワークは、業務目標と財務目 標の達成に影響を与える恐れのあるリスク を軽減するために必要な統制を敷く上で、 重要な役割を果たします。

法規の遵守

CSLでは、事業を行う各国の法規を、それぞ れの社員が責任を持って遵守します。

さらに、製品のマーケティング、医療従事 者との関係、研究開発など事業の特定の側 面においては、各国における製薬業界の行 動規程のみならず、国際的に認められた製 薬業界の行動規程を遵守します。

CSLは、当社が協働する第三者が、それぞれ に活動する国における法規を遵守するとと もに、本行動規程に定められたすべての原 則を遵守することを求めます。



Q. 私は、あるCSL製品を、多 くの異なる国々で販売し、 マーケティングする業務を 担当しています。私自身と 私のチームが法規を確実に 遵守するためにはどのよう にすればよいでしょうか。

A. CSLが事業を展開している国と地域の法規を遵守しな ければなりません。これらの法規は、異なる国が異 なる法律上の要件を定めているため、場所によって 異なることがあります。各国の法律上の要件について は、CSL法務部門にアドバイスを求めることができま す。もし現地の法律上の要件がどこかの点で本行動規 程の要件よりも厳しくない場合でも、本行動規程の原 則に従わなければなりません。また、製薬業界の基準 および行動規程を確実に遵守するようにしなければな りません。



内部統制と報告

業務を効果的に管理し、投資家の信頼を維 持するためには、正確で完全な業務文書が 不可欠です。

私たちは、完全で良質な業務文書の保存を 約束します。そして、すべての業務文書が 公正かつ真正で正確な業務報告のために作 成され、管理されるよう最大限の努力を払 います。

CSLは、事業を行う国の法律に則った財務 諸表を作成し、詐欺や他の不適切な行為を 防ぐための内部統制システムを設けていま す。



Q. 私は、保有しているすべての記録および ドラフト文書を見直すよう求められてい ます。何を廃棄し何を保存するかをどの ようにして決めたらよいのでしょうか。

A. CSLグローバル記録保存表が、異なる種 類の情報をどれだけの期間保存する要が あるのかについて定めています。一般的 には、保存期間を満了または超えている 文書は廃棄すべきです。保存しなけれ ばならない2つの記録の分類は、法的な 「保存規程」の対象となっているものと 「歴史的文書」とみなされるものです。 さらなる情報は、あなたの勤務地/国/地 域の文書管理/記録マネジャー、ならび にCSLグローバル記録管理規程および個 別の各国の記録管理規程、または標準業 務手順において入手することができま す。



資産と情報の保護

CSLの施設、設備および他の資産は、管理が 行き届き、盗難、不正使用、不正開示から適切 に守られていなければなりません。その実 現のために、各CSL社員は、当社の資産と情 報の保護を保証する責任を負っています。

情報技術の管理は、幅広い脅威から情報資 産を保護し、事業の継続性とリスクの最小 化を保証するものです。CSLの情報技術セキ ュリティ管理は、ISO207001および207002 に基づいています。

電子機器は、主にCSLの事業目的と社員の業 務を支援するために、社員に提供されてい ます。CSLが社員に提供した電子機器は、当 社の重要な事業システムに直接アクセスす るもので、CSLによって承認されサポートさ れたソフトウェアのみをインストールする ことができます。CSLの事業と関連し、CSL が提供した電子機器上で作成、保存される CSLの事業と関連するすべての情報やコミュ ニケーションは、CSLの資産です。

当社の情報が安全であることを確保するこ とは、社員一人ひとりの責任です。CSLは、 インターネットの利用の広まりと、会社お よびその社員、CSLにサービスを提供する者 またはCSLに代わってサービスを提供する者 にとって、インターネットの活用は数々の利 点があることを認識しています。ソーシャ ルメディアの使用を含むすべてのオンライ ン・コミュニケーションは、他の社員活動 と同様にCSL規程で言及している原則および ガイドラインに従わなければなりません。

オンライン活動において、企業秘密や、CSL にとって秘密または専有とみなされる情報 を開示してはなりません。CSLの勤務環境下 でのインターネットの個人利用は、社員の 業務のパフォーマンスに影響を与えず、勤 務時間外(例、食事休憩時間)に行われ、 法規に違反するまたは個人もしくはCSLの評 判を傷つける、あるいは一般的な社会的基 準で侮辱的または不適切と考えられ得る内容のものにアクセスしたり、そうした内容 のものを送信したりしない場合に限り許さ れます。

当社は、不適切な内容のウェブサイトへの アクセスを遮断するため、CSLの電子機器に フィルターを適用することがあります。し かし、すべての不適切な性質のサイトへのア クセスを確認し、制限することは不可能なた め、一人ひとりの社員が、自分がアクセス するサイトに注意しなければなりません。

当社は、インターネット、アプリケーショ ン、社内のネットワーク利用をモニターす るしくみを備えています。当社は、犯罪活 動または不適切な活動からCSLを保護するた め、また社員がCSL規程に沿って任務を遂行 することを確保するために、この能力を使 用する権利を有します。CSLは、あらゆる場 合において、各国/地域の法規に則ってデー タ・プライバシーの維持を確実にします。

CSLが所有またはリースする機器または他 の資産(実験のメモおよびノートを含みま す)はCSLの資産であり、退職時に、または CSL経営陣の要請に応じて、CSLに返却され なければなりません。



Q. 私は、隣のワークステーションで働 く同僚が、昼食時にコンピュータで ポルノを見ていることに今、気付き ました。私はその画像は不快とは感 じず、また彼はよい社員で仕事も良 くできます。私は何をすべきでしょ うか。

A. ポルノはCSLのシステム上ではいかなる形あ っても許されておらず、CSLの資産の不正使 用となります。あなたの同僚がよい社員であ り、その活動が昼食時間中に行われていたと いう事実は関係ありません。あなたは、この ことを上司/マネジャーに報告し、適切な措 置がとられるようにしなければなりません。



継続的開示

CSLはオーストラリア証券取引所(「ASX」) の 上場企業であり、オーストラリア法および ASX上場規則を遵守する義務を負っていま す。

限られた例外を除き、私たちは、一般的に CSLの株価または株式の価値に重大な影響が あると考えられる情報をASXに継続的に開示 しなければなりません。

当社は、明確な規程を定め、情報開示が必 要であろう事実を知り得た場合に取締役と 全社員が講じるべき措置を明記していま す。



Q. CSLによるアプリケーションとネットワー クのモニタリングの使用に関してですが、 これはCSLが私の行動をすべて見ていると いうことですか。

A. いいえ。CSLは、すべての電子メールや 電子トラフィックを回収および検討す ることができますが、CSLは、適用法に 従い、ポルノや他の不快または不適切 なものへのアクセスや送信など、CSL規 程と相反する犯罪行為を検出するため に、このしくみを使用します。



CSL株の売買

CSLでは、取締役と社員全員にCSLの長期株 主になることを奨励していますが、株式売 買のタイミングには注意を払わなければな りません。

インサイダー取引に関する法律では、一般 に市場では入手できない、株価に影響を及 ぼすような情報を取締役または社員が持っ ている場合には、CSL株の売買を禁じていま す。

株価に影響を及ぼす情報には、次の情報が 含まれることがあります:

  • CSLの予算または予測に対する財務実績

  • 重要な契約の締結または終了

  • 実際のまたは計画されている合併、買収 またはジョイントベンチャー

  • 重要な研究開発プロジェクトの目標に対 する進捗度。

当社は、取締役と社員が、特にCSL株の売買 に重点を置いた、インサイダー取引に関す る義務を十分理解することに役立つ規程を 有しています。

オーストラリア法でインサイダー取引は犯 罪行為です。



Q. 私の両親が退職後の蓄えの一部を株 式資産として運用しています。彼ら は、CSL株を購入すべきかどうかについ て私のアドバイスを求めています。私 は、CSLが多くの新製品を準備中であ り、昨年の研究がうまく進んでいるこ とを知っています。私はこのことを両 親と話し合い、彼らにCSLに対して投 資するよう勧めることはできますか。

A. CSLの社員は、市場が一般的に利用で きない、株価に影響を及ぼす情報を 有している場合には、CSL株を取引す ることが禁じられています。この禁止 は、そのような情報をもとにして他人 にCSL株の取引を勧めることに対して も及びます。自分自身に対して次の 質問をしてみてください。「あなたは メディアまたは証券取引所でのリリー スを通じて公表されていないCSLの研 究計画または他の事業活動や計画につ いての情報を持っているか、そして、 もし知らされた場合には、それらの情 報は投資家によるCSL株の売買の判断 に影響を及ぼす可能性があるか」と。 もしその答えがイエスである場合、あ なたは、ご両親にCSL株の取引をする かどうかについてアドバイスをしては いけません。もし答えがノーである場 合、あなたはご両親にアドバイスをす ることができ、彼らは自由に取引をす ることができます。あなたのアドバイ スがない場合には、あなたのご両親は 自由に取引をすることができます。



競争

私たちが企業として誠実さを保ち、良い評 価を得るためには、商取引法と独占禁止法 の遵守が不可欠です。

CSLは自由競争の原則を支持し、いかなる場 合も以下の行為を禁じています:

  • 顧客を欺きまたは治療へのアクセスを制 限する行為。

  • 商取引法または独占禁止法に反した価格 設定を招く行為。

  • 倫理的ですべての法規に従った方法以外 で競合他社の情報を収集する行為。

  • その他の不公正な行為。

当社は、商取引法と独占禁止法に係る個人 およびCSLの義務について、関連社員の理解 を徹底するため、コンプライアンストレー ニングプログラムを実施しています。当社 はまた、法規違反の確認、伝達、報告、調 査、解決を目的とした制度も作り、問題提 起するための選択肢に対する社員の認識を 定期的に強化しています。

商取引法および独占禁止法の違反は、CSL と社員に対して、相当額の罰金および服 役刑を含む重大な結果をもたらすことがあ り、CSLによって重大な問題であるとみなさ れ、雇用契約の解除を含む懲戒処分となる ことがあります。



Q. 国際会議に出席するとき、競合他社で 働いている元同僚と出会うことがしば しばあります。最近のある会議の休憩 時間に、元同僚が、自分が働いている 会社がある政府機関に対する薬剤供給 の入札準備で苦労していることを話し 始めました。彼女は、CSLが過去にこ の分野で成功を収めていることを知っ ているので、私にアドバイスを求めま した。私が元同僚に一般的なアドバイ スをすることは許されますか。

A. あなたは、CSLが関与した、または関与す る可能性がある入札について、競合他社と の話合いを決して行ってはいけません。例 えば、価格方針、製造能力および戦略、利 幅などの関連問題はとてもセンシティブな ものであり、常に避けなければなりませ ん。会話がこの方向に進むときは、あなた 自身がこの議論に参加していないとしても 立ち去らなければなりません。重要なこと は、CSLの社員は、商取引法および独占禁止 法を遵守するだけではなく、遵守していな いと見なされることも防ぐことです。



利害相反

すべての取締役および社員には、CSLでの責 任ある任務を果たすにあたり、個人の利益 よりもCSLの利益を優先することが求めら れます。利害相反は、社員の個人的な利益 がCSLの利益に誠実に資する社員の義務を損 なう、または危険にさらす場合に起こりま す。

重要なのは、利害相反の状況が特定される 前に、そのような義務に対する支障が生じ るとは限らないということです。利害相反 が認知されるだけで、社員のプロとしての 評判や意思決定能力が損なわれたり問題視 されたりする可能性が十分あります。

例えば、以下のような場合が含まれます が、これに限定されません:

  • 個人の(経済的その他の)利害が、社員 のCSLの業務遂行上の判断に影響を及ぼす と考えられる場合。

  • 社員とその肉親、第三者、団体あるいは 組織との忠誠関係が、CSLの利益や利害関 係と競合すると見なされる場合。

  • CSLが利害関係を持っている、または持つ 可能性がある取引において、社員もまた 利害関係を持つ場合。

  • 社員が、CSLの仕入業者、競合他社または 取引先から、謝礼や手数料その他の報酬 を受け取る場合。

  • 社員が、CSLが承認した活動、プログラム または目的以外に、時間、設備、備品、 労力を使う場合。

こうした状況、または利害相反が存在する かどうか疑いがある場合には、社員は利害 相反があると見なされる可能性がある状 況、または実際の状況の詳細を、上司/マネ ジャーまたはCSL法務部門に明らかにしなけ ればなりません。すべての場合において、 利害相反を管理するために行われた決定 は、CSLの上級管理職により承認され、適切 に文書で記録される必要があります。

利害相反の可能性が生じること、あるいは 利害相反と見なされることを防ぐため、社 員は会社以外の仕事を開始または継続する 際に上司/マネジャーの許可を得なければな りません。



Q. 私は、CSLのサイト(地区/施設)マネ ジャーとして、社員および本サイト への訪問者に対して健康、安全手続 きに関するトレーニングを提供する 契約先を探しています。私の夫は、 健康、安全トレーニングの専門家 で、この分野ではその経験および能 力を広く知られており、料金も正当 です。私が夫にこの業務を依頼する ことは倫理的なことですか。

A. あなたが自分の夫にサービス調達契約を 依頼する場合、指名された意思決定者とし て、あなたは、自分の夫に対する支援と CSLの事業利益に対する支援のどちらかを 選ぶ立場に自分自身を置くことになりか ねません。これは明白な利害相反です。仮 に利害相反がないとしても、利害相反があ ると他者に見なされる可能性がある状況で す。この案件を進めようと思う場合には、 あなたの上司/マネジャーに利害相反があ ることを述べて知らせるとともに、このプ ロセスの管理に対して文書化された承認を 得ない限り、あなたの夫に対して契約を依 頼するよう進めてはなりません。



贈収賄と汚職

CSLのいかなる事業部門もしくは社員につい ても、業務上の決定を下すことと引き換え に直接または間接に賄賂を提案したり、支 払ったり、求めたり、受け取ったりするこ と、あるいは個人的に金銭的報酬やインセ ンティブを与えたり、受け取ったりするこ とがあってはなりません。このことは、報 酬やインセンティブの規模にかかわらず適 用されます。便宜を図ってもらうための支 払いが法律で禁止されていない場合であっ ても、CSL規程により、便宜を図ってもらう ための支払いをしてはなりません。

贈答品や接待の授受の結果、業務上の客観 的判断に影響が及ぶ可能性がある場合、ま たは影響が及ぶと見なされる可能性がある 場合、社員、取締役はこれらを受け取って はなりません。

当社は、贈収賄と汚職の防止に係る個人お よびCSLの義務について、関連社員の理解を 徹底するため、規程とコンプライアンスト レーニングプログラムを実施しています。 当社は、CSL規程および法規違反の確認、伝 達、報告、調査、解決を目的とした制度を 作り、問題提起するための選択肢に対する 社員の認識を定期的に強化しています。

贈収賄・汚職法規の違反は、CSLと社員に対 して、相当額の罰金および服役刑を含む重 大な結果をもたらすことがあり、CSLによっ て重大な問題であるとみなされ、雇用契約 の解除を含む懲戒処分となることがありま す。



Q. 私は、CSLの製造施設向け代替水濾過 技術の可能性を検討するためにCSLが 立ち上げたチームのメンバーです。 この検討の一環として、私はそれら の技術の1つが運用されているヨーロ ッパ各地の場所を訪問するよう求め られています。ある特定の技術のサ プライヤーは、このチームとそれぞ れの配偶者に対してファーストクラ スでの旅費全額に相当する費用負担 を申し出ています。私はこの申し出 を受けてもよいのでしょうか。

A. この申し出を受けることは、贈答品の受領に 関するCSLの規程に反することになります。 なぜなら、その申し出を受けることは、その 技術の公平な検討およびその後のCSLの購買 決定に影響を与えようとしていると見なされ る可能性があるからです。ファーストクラス の旅費を申し出ることおよび配偶者への贈答 品を含む点で、その贈答品の価値は過大であ り、通常の取引慣行を超えるものです。さら なる明確な説明が必要な場合には、上司/マネ ジャー、CSLコンプライアンス部門またはCSL 法務部門にご相談ください。



マーケティング活動

医療従事者へのマーケティング活動

製薬会社と医療従事者の関係のあり方は、 製薬業界にとって重要な側面です。世界中の 製薬業界団体が、両者間の関係を規制するた めにさまざまな行動規程を定めています。

CSLのマーケティング活動は、こうした規程 とその基礎となる倫理原則に基づいていま す。私たちは、事業を行うすべての国におけ る法規をすべて遵守します。

製薬業界では、以下を含め、さまざまなマー ケティング活動が行われます:

  • 会議や医学セミナーの支援。

  • 医療従事者による会議や医学セミナーで の発表の支援。

  • 医療従事者が会議や医学会に出席するた めの支援。

私たちは、CSL製品やサービスが偽りなく、 公正かつ正確に、またすべての適用法と行 動規程を全面的に遵守して取り扱われるこ とに重点を置き、個別のケースを慎重に検 討していきます。

当社は、医療従事者に対するマーケティン グに係る個人およびCSLの義務について、 関連社員の理解を徹底するため、規程とコ ンプライアンストレーニングプログラムを 実施しています。この点において、CSL規程へ の不遵守は深刻な不正行為と見なされ、解 雇を含む懲戒処分につながる場合がありま す。



Q. 医学団体の会合に出席することは、医療従 事者たちと情報を交換し、あるいはCSLの 事業にとって利益となるための時間を作る よい機会を与えてくれます。これらの議論 の間に、医療従事者に食事を提供すること は許されますか。

A. 一般的に、正当な業務上の関係の一環とし て医療従事者に食事を提供することが許さ れる場合でも、その食事がその状況を考慮 しても過度ではなく、また業務上または処 方の決定に不適切な影響を与えようとして いると見なされないことが条件です。あな たはまた、相手方に対して、食事を提供す ることが彼らの所属機関の規程に抵触しな いことを確認しなければなりません。さら に、国によっては、医療従事者に対する食 事や贈答品の提供を規制する異なる法令お よび規則があり、これらは遵守されなけれ ばなりません(例えば、食事の価値の公開 など)。また、一部の医療従事者は政府職 員とみなされることもあり、その結果とし てさらなる規則が適用されることがありま す。さらなるガイダンスについては、CSL コンプライアンス部門またはCSL法務部門 にご相談ください。



表示と広告

CSLが信頼される医薬品サプライヤーとして の評価や成功を維持するためには、製品の 正確な表示を保つことが極めて重要です。

医薬品の表示と広告には極めて厳しい規制 がかけられています。広告や販促用資材は常 に真実を伝えるものでなければならず、製 品について、販売承認のあらゆる条件に従い (すなわち、「未承認」広告をしないこと)、均 衡の取れたかたちで製品のリスクと効果を 正確に説明し、誤解を招くような内容であ ってはなりません。

医療用医薬品の広告と消費者向け直接広告 (DTC = Direct to Customer 広告) は厳しく規制 されています。また、多くの場合、DTC広告 は、当社が事業を行う国で法律に基づき禁 じられています。

製品情報

CSLが製造・販売する製品の製品説明書 (医薬品添付文書など) は、当社が事業を行 う国で法律による厳しい規制を受けていま す。

この説明書の目的は、医療従事者や患者さん を製品の予期せぬ誤用から守り、適切な適 応症、効果、使用に伴うリスクの可能性に ついて十分な情報を提供することにありま す。

私たちは、製品説明書に重要情報をすべて記 載し、またそれらを最新の情報にしておか なければなりません。製品説明書や販促用 資材に重要情報を記載しないことは、虚偽 表示や誇大表示と見なされるおそれがあり ます。

当社は、製品情報の承認にあたり社内のメ ディカルアフェアーズ部門および薬事部門 などを通じて、厳格な方針と手続きをとっ ています。

当社は、関連する社員全員がこれらの方針 と手続きを理解し、実践できるよう、幅広 く社内トレーニングプログラムを実施して います。

貿易コンプライアンス

CSLは、通関、輸出・輸入業務、制裁措置を 含め、すべての国際貿易規制を遵守するべ く全力で取り組んでいます。これらの規制 の違反は、民事・刑事処罰や輸出特権の喪 失をもたらす可能性があります。CSLは、政 府の制裁対象者リストに照らして、定期的 に仕入業者の審査を行っています。

輸入、輸出および制裁措置に関する法令は 複雑で、頻繁に変更されており、一部の地 域では矛盾が生じる場合があります。社員 は、貿易コンプライアンスに関する質問や 懸念事項があれば、CSLのグローバル貿易コ ンプライアンス部門またはCSL法務部門に問 い合わせるべきです。



Q. 私は、ヨーロッパおよび北米から、以前 に発送したことがない国へのCSL製品の 特別発送を請け負っています。私は、そ の国に課されている制裁に関して何か耳 にした覚えがあります。これらの制裁措 置が自分が扱う発送品に影響を及ぼすの かどうか、どうしたらわかりますか。

A. 新しいビジネスパートナーや新しい地域 と関わりを持つ前に、社員は、それぞれ 国内または国際的な制裁対象者リストに 登録されていないことを確認する必要が あります。登録されている場合、社員は CSL法務部門に問い合わせなければなり ません。輸出を処理する前に、社員は以 下を確認しなければなりません:

  • 品目が制限を受けておらず、関連当局 からの輸出/再輸出ライセンスが必要 ではないこと。

  • すべての輸出および輸入要件に準拠し ていること。

一部の目的地は、包括的な外国貿易規 制、禁輸措置または制裁措置の対象とな っており、手続きを進める前にさらなる 検討を必要とします。社員は、CSLのグ ローバル貿易コンプライアンス部門また はCSL法務部門に問い合わせて、ガイダ ンスを求めてください。



知的財産

知的財産の設定および保護は、当社の研究 開発への投資の基盤となるものです。

CSLは、知的財産について規定するすべての 法令を遵守します。当社は、特許、商標、 登録意匠、著作権、機密情報を設定し保護し ます。これには、当社の資産を保護するため に、当社社員に対して必要な情報、ツール およびプロセスを提供することが含まれま す。

CSLは、世界中の学術組織および他の組織 と戦略的パートナーシップを構築し、社内 の専門知識を補完すると共に、製品開発を 成功させるための科学と可能性を促進しま す。これらのパートナーシップは、多くの 場合、知識、知的財産または製品の共有を もたらします。当社は、相互協力契約を締 結し、知的財産の尊重と保護を含め、パー トナーシップの状況に対処します。



Q. 私は、私のチームが新しい治療対象に 実施してきた研究を進めるために第 三者と契約しようと考えています。 窓口となっている担当者が海外に行 くため、迅速に事を進める必要があ ります。第三者に電話して、CSLの業 務やサポートの方法について話し合 うことはできますか。

A. 既に公開されている情報でなけれ ば、注意して取り扱うべきです。 第三者と秘密の資料について話し合 う前に、CSLの資産と情報を保護す る最適な方法について、CSL法務部 門に助言を求めてください。一般的 に、まず最初に、両当事者が議論や 相互協力を開始することができる前 に、守秘義務契約が必要になる場合 があります。



税金

CSLは、事業を行うすべての国における税 金に関する法規を遵守することを約束しま す。CSLは、法の複雑性、その絶え間ない進 化、特定の事実や状況へ適用する方法に関す る固有の不確実性のために、税務リスクが 発生することを理解しています。

従って、CSLは、

  • 事業を行うすべての国における税金に関 する法規を遵守します。

  • 挑戦的な税務上の立場は取りません。。

  • 世界的に認められた課税方針を採用しま す。

  • 納税、方針、税金関連のリスク管理が取 締役会の監査・リスク管理委員会で見直 されていることを確認します。

接待と贈答品

CSLは、業務を遂行する過程で社員が以下を 行うことを認めています:

  • 取引先、見込み顧客その他CSLが取引を行 う第三者に対して贈答品または接待を提 供する場合があること。

  • 仕入業者、見込み仕入業者その他CSLが取 引を行う第三者から贈答品または接待の 申し出を受ける場合があること。

贈答品の提供や受領、または接待の利用 は、必要な場合においてのみ、適切かつ節度 をもって、CSL規定に沿って行われるべきも のです。現金または現金等価物(例えば金券 など)は授受されてはなりません。社員に 対する接待行為にCSLの費用を使用すること は、特殊な場合を除いて認められず、また その場合でもCSLの上級管理職の承認が必要 となります。

贈答品の授受や接待が妥当と考えられる場 合、贈答品や接待の形式は職業上および社 会通念上の倫理基準、節度および品位を反 映し、関連法規や業界の規程に従い、当社の バリューとCSL規程にふさわしいものでなけ ればなりません。贈答品や接待は、要請・ 要求されたり懇願されたりしてはなりませ ん。贈答品や接待の提供は、透明性があ り、CSLの財務記録に適切に記録される必要 があります。

国によっては医療従事者および政府職員へ の贈答品の提供または接待を禁止または制 限する規則を設けています。医療従事者およ び政府職員の接待(スポーツイベント、観 劇またはコンサートなど)はCSL規程で禁止 されており、提供されてはなりません。食事 の形式(もてなし)での贈答品や接待の提 供は、これらの規程の下で厳格な要件の対象 となります。

当社は関連するすべての社員にコンプライ アンスを徹底するよう、社内教育を実施して います。

当社は、贈答品の授受および接待に係る個人 およびCSLの義務について、関連社員の理解 を徹底するため、規程とコンプライアンスト レーニングプログラムを実施しています。当 社は、各国/地域事業所単位で実施され、CSL 規程および法規違反の確認、伝達、報告、 調査、解決などを目的とした制度を作り、 問題提起するための選択肢に対する社員の 認識を定期的に強化しています。



Q. 私は最近、取引先の研究機関の研究 員を含むあるプロジェクトを完了し ました。これを祝うため、私はこの プロジェクトに関わった研究員と何 人かのCSLの社員を現地のサッカー の決勝戦に連れて行きたいと考えて います。これは許されますか。

A. あなたはこの提案を上級管理職の決定に委ね なければなりません。承認を得るためには、 この接待が、本プロジェクトの重要性および 規模、ならびに取引関係の性質を考慮して適 切かつ節度のあるものであり、CSL規程および 法規に従っていることをあなたが示す必要が あります。



外部の利害関係者との関係

政治献金

CSLは、公共政策の策定過程で企業と利害関 係者の正当な利益が考慮されるよう、事業 を行う国の政治環境に企業が関与しなけれ ばならない場合があることを認識していま す。

当社は、政党と議員候補者あるいは代議士 の活動を支援するための献金が、国内法規 および承認レベルに従い、複数の政党や候補 者、あるいは代議士の間で適正に配分され なければならないと定めています。

規制、償還および医薬品の調達において政府 が行う重要な役割を考えると、私たちは、政 治献金の透明性が製薬会社にとって重要で あると信じています。CSLは、毎年献金の総額 を「企業責任報告」および当社のウェブサ イト上において公開します。

公共政策への参加

CSLの事業に直接影響がある問題について公 共政策が策定され、その問題についての専門 知識を私たちが有している場合、CSLには重 要な役割があると考えています。

私たちは、業界の方針や経済政策の策定に関 して、関連業界団体との間に建設的な協力 体制を築いています。

政府が審議中の問題について、CSLが重要か つ独自の見解を表明できると思われる場合 には、議論に貢献し十分な情報の下での議 論が行われるようにするため、独自の意見 提出を検討することがあります。

政府との関係

CSLは、規制の厳しい分野で事業を行ってい ます。社員は当社の医療用製品の免許交付、 当社に関わる契約の交渉や管理、あるいは 当社に影響を及ぼすような規制の立案や執 行を担当する政府職員と接触する可能性も 高いと考えます。

社員がそのような機会を得た場合には、偽 りない情報を提供し、歪曲や遺漏を避けなけ ればなりません。私たちは、政府との交渉、 質問事項または訴訟に関するすべての記録 を、CSLグローバル記録管理規程および手 続きに従って保管しなければなりません。

また、当社と政府との関係は、本行動規程 の第2.9項(贈収賄と汚職)および第2.11項 (接待と贈答品) に準じなければなりませ ん。

外部とのコミュニケーション

CSLには、権限を与えられた広報担当者がお り、当社の事業に関して報道機関やアナリ スト、政府に対しコメントします。社外に コメントを発表できるのは、この広報担当 者だけです。



Q. 私は、CSL血漿採取セン ターで勤務しており、最 近、新聞記者から、CSL の血漿由来製剤の1つの 安全性について電話で問 い合わせを受けました。 私は、この話題について 私が知っていることをも とに答えるべきでしょう か、それとも「ノーコメ ント」と答えるべきでし ょうか。

A. メディアを通じて一般にリリースされる情報は、重要 な、またしばしば予見できない財務上または法的な影響 を有することがあり、企業としてのCSLの評判に影響を 与えることがあります。重要なことは、メディアの質問 に対する回答を含め、CSLが提供するすべての公式コメ ントが、正確で、適時かつ一貫していることです。した がって、CSLを代表して公式コメントを発表することが できるのは、権限を与えられた広報担当者だけです。あ なたは、電話での問い合わせに対し、可能な限り速やか に、適切な広報担当者を手配する旨を丁寧に伝えてくだ さい。また、問い合わせの趣旨と電話をかけてきた方の 連絡先の詳細を確認してください。そして、この問い合 わせをあなたの国/地域のCSLのコミュニケーション部門 の代表者に即座に委ねなければなりません。



プライバシー

第三者から得た情報の保護

CSLは、患者さん、血漿ドナー、医療従事者、 協力者、他の第三者を含め、当社に関わる すべての個人のプライバシーを尊重し、保 護することに全力を尽くします。健全な企 業活動を推進するうえでも、当該国におけ るすべての法規に照らし、適時かつ的確に 対処します。

個人データを収集、処理、保管、使用する ときは、プライバシーが確実に尊重され、 保護されるように、当該国のすべての法規 に従い十分な予防措置を講じます。

当社は、個人情報の管理に係る個人および CSLの義務について、関連社員の理解を徹底 するため、規程とコンプライアンストレー ニングプログラムを実施しています。

社員情報の保護

CSLは、社員情報の管理にあたって、個人の プライバシーの権利と当社の業務上の正当な 必要性とのバランスを図っています。当社が 社員の個人情報を収集するのは、業務上必要 な場合に限ります。また、個人情報を収集す る際は強制的な方法をとらず、当該国の法規 に則って行います。

CSLは、当社が情報収集する目的を本人が知 る権利、本人が自分の記録を検証する権利、 ファイルに保存された誤りを本人が修正する 権利を保証します。



Q. 私は販売担当者で、CSL 製品を用いている患者さ んに対して、患者サポー トプログラムに参加する よう連絡を取りたいと考 えています。私は、この 製品を使用する多くの患 者さんを担当しているこ とを私が知っている医療 従事者に対して、患者さ んの詳細な情報を求める ことはできますか。

A. すべての国において、個人情報の収集および使用に関連し て遵守されなければならない個人情報保護法があります。 多くの場合、個人の健康に関連する個人情報は、より高い 基準で守られています。個人情報へアクセスするために は、そのような情報の収集と情報の使用目的について、当 該個人から直接インフォームドコンセントを得るか、ま たはそれを証明できる証拠を確認しなければなりません。 さらに、厳密に遵守する必要がある、会社と患者間のやり 取りを規制する他の法律がある場合があります。さらなる ガイダンスについては、CSLコンプライアンス部門または CSL法務部門にご連絡ください。